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校長挨拶 校長挨拶サイン

 昭和4(1929)年に創立された本校は、「質実剛毅・協同自治」を校訓とし、「みんなで仲良く、正直に、真面目に、精一杯努力しよう」を合い言葉に、教育活動を展開しています。

 創立から100年を迎えんとする今日、IoT、AI、ロボット、ビッグデータ等が生産性革命を牽引するとされ、予測が困難で、変化が著しい時代が到来しつつあります。変化は社会環境や自然環境に留まらず、時代を生きる我々の価値観や生活様式、メンタルヘルス等にも影響を与え、文化的環境や心理的環境も、従来とは異なる様相を呈しています。変化が著しいこうした時代にあっても、創立以来の校訓や合い言葉は不易であり、そこに込められた建学の精神は、令和の時代を生きる生徒たちにも受け継がれています。

 生徒たちは、学んだ知識が短いスパンで陳腐化するとされる今後を生き抜かなければなりません。国家、地域、年齢、性別、言語等を超えた多様な価値観を認め合い、これからの時代に柔軟に対応できる人材を育成することが、今日の学校教育に求められています。

 本校では、教科学習での学びにより身に付く知識、技能である従来型の学力(認知能力)を担保し、それを教養として育みつつ、自律性や論理的思考力、討論力といった、数値化することが難しい内面的な能力である21世紀型学力(非認知能力)も高めることが、広く社会で活躍するために必要であると考えています。

《教育理念・目的》
 校訓「質実剛毅」「協同自治」に則り、知・徳・体をバランスよく育むと共に、文武両道を推奨することを通して、校歌に謳われる「世の人の為 国の為」の精神を体現し、広く社会で活躍できる有為な人材の育成を目指す。

 教育理念・目的に込められている知・徳・体の尊重は、従来より本校が掲げるところであり、これによる人格の陶冶は建学の精神に通じます。

 変化が著しい時代だからこそ中学・高校時代は、勉強の基礎体力である従来型の学力(認知能力)を充実させる必要があります。スポーツや芸術に限らず、およそ何事においても、それぞれの基礎を修めることが高次の技術や技芸へと繋がるように、大学付属校だからこその時間的、心理的なゆとりを生かしてじっくりと深く学ぶこと、受験に捉われずに幅広く学ぶことができるのは大きなメリットであり、これにより生徒各人の将来に亘る可能性が拡張されます。

 時間的、心理的なゆとりは、各種行事の充実や、生徒の課外活動への参加意欲の高揚等にも寄与します。生徒が主体となり活躍する文化祭や体育祭を始めとする学校行事、本気で取り組む生徒会活動や部活動は、平生の教科学習だけでは身に付きにくい21世紀型学力(非認知能力)を涵養します。本校は、新しい学力観が示される以前から文武両道を標榜し、行事や課外活動への取り組みを促すことで、これらを通じて非認知能力としての資質・能力が養われることを目の当たりにしてきました。

 生成AIの普及やIoTを駆使した自動化など、昨今の社会環境の著しい変化には目を見張るものがありますが、どれも、人間が豊かに、安全に、平等に生きることを目的にしていると言えるでしょう。人間を中心としたイノベーションが進展するこれからの時代にあって、人間性の涵養や人格の形成は、一層重要な教育の目的となりますし、高い人間力を有した人格は、今後の混沌かつ変化に富む社会で活躍できる有為な人材とされるはずです。

 男子校という環境で、飾らずありのままの姿で友人と接し、授業や各種行事、生徒会活動や部活動などを通じて関係性を深めることで、卒業後も長きに亘る友情が育まれます。大学付属校というメリットを生かすことで、好きな部活動に没頭し、生涯に亘る趣味や特技を見つける、世界へ目を向け、海外研修や海外キャリア教育へ参加する、TOEICや簿記を始めとする各種検定の受検に意欲的に取り組む … 本校で出会う仲間と共に、自分の好きなことを追求し、学校生活を通じて高い人間力を備えた青年へと成長しましょう。

 本校で密度の濃い6年間、3年間を過ごす中で、高い学力と豊かな人間性を有する、社会で広く活躍できる有為な人材となることを願っています。

明治大学付属中野中学・高等学校
校長 清水 孝